早いもので、気がつくと、もう12月です。 そして、新年を迎えると、あっという間に3月になります。 そして、3月と言えば、交流会の季節です。
ということで、今年は関西・大阪で交流会を開催します。
関西には、立場の違いや考え方の違いを乗り越え成功させてこられた
「T's festival」の歴史があります。 わたしたちは、その歴史を踏まえ、受け継ぎながら、今回の交流会を成功させたいと考えました。
ということで、今年の交流会の主催は例年とは趣を変え、実行委員会形
式で行うことにしました。 わたしたち実行委員は、一人一人が異なる考えや立場を持っています。 しかし、その「違い」は参加されるみなさんの「違い」であるとも考えます。 そんななかから、できるだけ多くのみなさんが、楽しみ・交流をしていただける交流会を目指しています。
今年の交流会の名称は「トランス交流会」です。
「なにをトランスするのか?」。 わたしたちは、それは、ひとりひとりがみずからに内在する「なにものか」を越境する行為であると考えます。
自らが「トランス」であると考える「当事者」のみなさん、そして、「トランス」に理解を示すみなさん、ぜひともたくさんお集まり下さい。
楽しく有意義な交流のひとときを持ちましょう!
実行委員会(五十音順)
塩安九十九、高木悠、田中玲
土肥いつき、森なお、森村さやか
※1.開催日程・開催場所について
3月20日(日)、明石市の神戸学院大学において、第7回GID研
究会が開催されます。 この研究会には多数のGID関係者が集まられることが予想されます。 わたしたちが開催する「トランス交流会」はGID研究会とは無関係ではありますが、より多くの方々に参加していただき、交流していただきたいと考え、日程・場所をその近辺(3月19日・大阪)に設定させていただきました。
※2.「トランス交流会」という名称について
従来「性別越境者」をあらわす最大広義の言葉として「トランスジェ
ンダー」が用いられてきました。 当初、より広範な人に参加していただくために「トランスジェンダー交流会」という名称でいこうという意見が多数でした。
しかし、あらかじめ2つにわけられた「ジェンダー」と「ジェンダー」の間を「トランス」するという意味では「トランスジェンダー」は2つの「性別」を前提とした移行を示すのにとどまるのではないかという指摘がありました。 そこで、2つの「ジェンダー」にくくりきれない多様な存在をあらわすのにふさわしい言葉が何であるかについて、みんなで考えました。
はじめは「T's交流会」という名称も検討されました。 しかし「T'sという言葉は関西以外ではあまり用いられていないのでは?」「T's festivalという形ですでに用いられており、勝手に用いるのは失礼にあたるのでは?」といった意見が出されました。 このような論議の中から、「2つの性別の間の移行」にとどまらず、「いまある場所からの越境」という意味で、単に「トランス」ということばを用い「トランス交流会」にしようということになりました。
※3.参加資格について
参加資格については、性自認や性的指向、ジェンダークリニックへの
通院や診断書の有無、ドレスコードなど一切を問いません。 ただし、トランスジェンダー・異性装・性同一性障害を含め、セクシュアルマイノリティ・クイアといわれるものへの嫌悪感を持たれる方については、参加をお断りすることもあります。
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